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FFT-S工法(Field Fabricated Tube-Steam Method)は、特殊ライナーに硬化性樹脂を含浸させた材料を既設管きょの中に引込み蒸気で硬化させることで、強度がある平滑なFRPパイプを形成し管きょをリニューアルする工法です。
下水道管きょの整備は日々進み、全国的に下水道普及率が向上している一方で、老朽化などで破損や劣化した下水管きょも増えています。
このため、計画的な改築・修繕を行い延命化することが必要になっています。
しかし、水道、ガス、電力、通信などのライフラインが輻輳していることや交通障害を考慮すると開削による布設替えは困難な状況です。
そこで、これらの問題を解決するために、非開削による管更生工法『FFT-S工法』が開発されました。
管径:φ150〜φ800
管種:鉄筋コンクリート管・陶管・鋼管・鋳鉄管・塩ビ管
更生工法分類:熱硬化型・形成工法
「管きょ更生工法における設計・施工管理ガイドライン−2017年版−」(公益社団法人日本下水道協会)に準拠した性能を有しています。
目的と必要強度に応じてGタイプ(自立管対応)・Lタイプ(二層構造管対応)の2種類の材料を選択することが可能です。
2019年3月の審査証明の変更で、Gタイプについては基準達成型審査(現場硬化管,自立管構造)として、塩ビ管への適用性を開発目標に追加しました。FFT-S工法は基準達成型の審査基準を満たした下水道管きょの更生工法になります。
非常にコンパクトな施工占有面積の為、交通規制等、周辺環境への配慮が可能です。
対象管きょに施工車両が接近できなくても、蒸気ホースを伸ばすことで施工が可能です。
●マンホールと施工車両300m離れた場所でも施工可能
●上流、下流の高低差10mでの現場でも施工可能
材料に耐酸性のガラス繊維を使用しているので非常に強靭な更生管の形成が可能です。
施工性に優れ、高強度で平滑なFRPパイプを形成します。
高圧洗浄により、既設管きょ内を洗浄・清掃する。
TVカメラで、施工前の既設管きょ内の状態を調査確認する。
スリップシートを既設管きょ内に引き込む。
樹脂含浸ガラスライナーをウインチを用いて、既設管きょ内に引込む。
樹脂含浸ガラスライナーの管口両側をマンホール内で切断し、プラグ装着後、蒸気ホース、センサー類を接続する。
樹脂含浸ガラスライナーを空気圧で拡張させた後、蒸気と空気を混合した所定の温度と圧力の熱風を供給し、硬化する。
空気のみを送り、管きょ内を冷却する。マンホール内部の更生管をディスクグラインダーなどにより切断し、プラグを取外す。
インナーフォイルを牽引、反転により除去する。
取付管口がある場合には、穿孔機により取付管口を穿孔する。
硬化した更生管の管口をエポキシ系パテ状接着剤などにより、仕上げる。
硬化した施工完了の状態をTVカメラなどにより検査する。
既設管きょの内側に補強リング(異形鉄筋)を配置し、LFパネル(ポリエチレン製表面材)とファスナー(ポリエチレン製表面かん合材)を軸方向に設置・かん合し、既設管きょとLFパネルのすき間に充てん材(高流動・高強度モルタル)を注入させ、既設管と一体化した高強度の複合管を構築する製管工法です。
EPR工法は、ガラス繊維に常温硬化性エポキシ樹脂を含浸させたライニング材を施工現場で硬化させることにより、
老朽化した下水道管きょを非開削で補修、更生する技術です。
公共インフラは整備の時代から維持・管理の時代へ移行し、ストックマネジメントの活用による
ライフサイクルコストの最小化が重要なテーマとなっています。
EPR工法は、管きょのあらゆる部分を効率的、経済的に補修、更生する技術として、社会資本の維持・管理に貢献しています。
破損/クラックがもっとも発生しやすい接合部は、まさに管路の泣き所。
EPR工法は独自の「一体型特殊チューブ」により、接合部をスピーディかつ強固に補強。
ピンポイントの接合部補修には、常温硬化のEPR工法が最適です。
本管と取付管の接合部を保護、補強して完全止水するために開発された技術です。
本管と取付管が一体となるよう補修するための特殊チューブを日本で初めて開発。この一体型接続技術により抜群の耐久性を発揮します。
薄肉高強度のEPFは、本管更生後の接合部仕上げにも適用可能です。
EPM型は、大口径本管(φ800以上)と取付管の接合部分における破損や浸入水に対応する補修技術です。補修材料にはEPSと同じガラス繊維積層パックおよびエポキシ樹脂を使用し、強度、耐久性に優れた工法です。接合部分には管口カバーを取付けることにより管口を保護します。
EPI型は、人孔と本管の接合部分における破損や浸入水に対応する補修技術です。補修材料にはEPS型と同じガラス繊維積層パックおよびエポキシ樹脂を使用し、強度、耐久性に優れた工法です。本管口部分には管口カバーを取付けることにより、調査・清掃時のワイヤー等による摩耗を防止します。
取付管10mまでの全面更生が一度の施工で完了。
硬化時の収縮がほとんどないエポキシ樹脂を使用することにより、高い止水性を発揮します。
取付管更生における最大のネックは、曲管部に発生する更生材のしわであり、これをなくすことは大変難易度の高い技術とされてきました。
EPR-LS工法では、伸縮性の高い特殊チューブを使用することにより、更生管内面になめらかな曲面を構築する技術を開発しました。
施工後の管内面(φ150、60°曲がり)
引込用ワイヤー・引込台座・TVカメラを設置。
引込用ワイヤーを拡径チューブに接続し、桝から引込挿入します。
TVカメラモニターで引込確認し、段階的にエアーを充填します。
養生中も管路を供用する事が出来ます。地上作業帯の最小限に抑える事が可能です。
硬化確認後、拡径チューブを撤去します。
突き出したライニング材を切断、除去したら施工完了です。
SWライナー工法は、既設管内に硬質塩化ビニル製の帯板(ストリップ)をら旋状に巻き立て製管し、既設管との隙間に充填材を充填することにより、複合管として更生する管更生工法の製管工法です。
断面形状:円形管
管種:鉄筋コンクリート管
管径:800〜1,800mm
施工延長:~240m
マンホール内で製管機及び製管ケージを組み立てる。
ストリップを製管ケージに供給し、接着剤自動供給機にて接着剤をかん合部に塗布しながらかん合し、製管します。また、製管時にストリップを切断した場合には、ストリップジョイナーを用いてストリップ同士を接続します。
充填材の充填時に対する浮上対策を講じます。浮上対策の方法は、施工条件に応じて決定します。
充填材を管理し、注入管より充填材を充填します。